ノジマTリーグ後期MVPの水谷と石川。創設1年目のリーグを最後まで牽引
男子はレギュラーシーズン1位の木下マイスター東京、女子は同2位の日本生命レッドエルフが初代チャンピオンとなり、無事に初年度を終えたノジマTリーグ。
今年1月から2月開催の32試合を対象とした、シーズン後期の最優秀選手に与えられる「ノジマTリーグ 2018-2019シーズン後期 ノジマMVP賞」に、男子は水谷隼(木下マイスター東京)、女子は石川佳純(木下アビエル神奈川)が選ばれた。
水谷は後期でリーグ最多タイとなるシングルス6勝をマーク。勝ち点差1で首位攻防となった2月23日の岡山リベッツ戦では、ヴィクトリーマッチに登場。2-7と劣勢になり、「正直、この展開では厳しいと思った」と負けを覚悟していた水谷だが、粘りを見せて15-13と逆転勝利。チームのレギュラーシーズン1位通過に大きく貢献した。
男子の後期MVPに選ばれた木下マイスター東京の水谷 今回の受賞について水谷は、「レギュラーシーズン後期MVPを獲得できて本当にうれしく思います」と感想を述べると、続けて「前期では張本選手がすごく活躍してくれて、彼がMVPを獲って。後期では僕が本当にいいプレーをすることができ、木下マイスターもレギュラーシーズンを1位で通過できてうれしいです」と、笑顔で喜びを語った。
一方の石川は、後期でリーグ最多タイとなるシングルス5勝をあげる活躍を見せ、レギュラーシーズン1位通過を果たしたチームを牽引。2月2日の日本生命レッドエルフ戦では、ヴィクトリーマッチで平野美宇とのエース対決を制するなど、首位を争った日本生命戦との直接対決でシングルス3勝を挙げ、勝負強さを見せた。
女子の後期MVPに選ばれた木下アビエル神奈川の石川佳純 MVPに選ばれたことに対して石川は「後期のMVPを受賞することができて、すごくうれしく思います」と喜びのコメント。
2名には松下浩二チェアマンからトロフィーが授与され、Tリーグタイトルパートナーのノジマからは家電30万円分が贈られた。
表彰式と同じく3月17日に行なわれた、両国国技館でのプレーオフ・ファイナルでは、水谷は第1マッチのダブルスは落としたものの、第3マッチのイ・サンスとの試合にはストレート勝ち。石川も同じくダブルスでは惜敗したが、第4マッチの前田美優との対決を3-1で制した。
両者とも表彰式で「最高のプレーをして、集まってくれたみなさんに楽しんでもらえるように頑張ります」と話していたとおり、頂上決戦らしい白熱した戦いを見せた。
これからは男女ともに木下、加えて日本生命の優勝を阻止すべく、他チームもさらなる戦力補強に取り組んでいくだろう。来季は2020年東京五輪を見据え、さまざまな構想が持ち上がっているが、どんな形であれ初年度以上のリーグの発展を期待したい。
問い合わせ先/Tリーグ