今季の学生駅伝で注目すべき10人のランナー。田澤廉、三浦龍司ら各大学のエースの状態は? (7ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News、AFLO

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(かさい・じゅん/創価大/4年)

 関西創価高3年時に全国高校駅伝1区で区間7位と活躍。大きな期待を背負って、創価大に進学した。ルーキーイヤーから主要大会に参戦して、箱根は1年時が6区で区間16位。2年時は3区を区間3位と好走して、チームの往路Vに貢献した。

 昨季は故障が長引いたが、11月の10000mを28分43秒40で走り、箱根では1区(区間15位)を務めた。今年は2月の日本選手権クロスカントリー(シニア10㎞)で2位に入ると、3月に10000mで28分21秒72の自己ベスト。4月の日本学生個人選手権10000mを制して、同種目のワールドユニバーシティゲームズ(大会は延期)の日本代表に内定した。その後は故障もあったが、駅伝シーズンに向けて徐々に調子を上げている。

 チームには、箱根2区を区間2位と好走したフィリップ・ムルワ(4年)と、箱根の10区と4区で区間賞を獲得している嶋津雄大(4年)という強力ランナーがいるだけに、目標の「箱根V」には葛西の走りがポイントになるだろう。

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