混戦模様の箱根駅伝。区間エントリーから上位校の戦略を読み解く (4ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by AFLO

 青学大の6区には髙橋勇輝(3年)がエントリー。7区の近藤幸太郎(2年)は、1万mで28分35秒28のタイムを持ち、8区の岩見秀哉(4年)も、前回も8区で区間2位と、ともに力のある選手。9区と10区に、補欠になっている神林勇太(4年)と湯原慶吾(3年)の順で前回と同じように並べれば万全になる。

 明治大は、主力の小袖英人(4年)と鈴木聖人(3年)、手嶋杏丞(3年)、櫛田佳希(2年)を補欠にして様子を見てきた。だが、青学大、東海大、駒澤大の有力3校が往路から攻める気配のなかでは、明治大も主力を入れてついていけるようにしなければならない。当日は、3区が小袖で4区は櫛田、5区は鈴木で7区に手嶋と主力を配置する可能性が高い。

 爆発力という点で他の3校と比較すれば、明治大が往路で主導権を握るのは難しそうだが、4区までの粘りに加え、5区と6区で前回より上積みできれば、大きな差をつけられ流ことなく、7区の手島で先頭争いに割り込むこともできるだろう。

 有力とされる4校が、復路にも選手をそろえていることを考えれば、優勝争いはかなり混戦になりそうだ。

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