2019.12.24

箱根優勝へ駒澤大のカギを握る田澤廉。
主力選手の区間配置も考えた

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kyodo News

 エントリーメンバーのハーフマラソンの持ちタイムを見れば、ユニバーシアードで銀メダルを獲得した中村大聖の1時間01分51秒を筆頭に、1時間2分台が7人、1時間3分0秒台もふたりいるという充実ぶりだ。

 今回のチーム目標は3位以内。大八木監督は「とにかく往路優勝を狙っていかないと厳しい戦いになる。悪くても3番以内では行けるメンバーを往路に使い、あとは我慢して走らなければいけない」とも言う。

 ただ、1年生の田澤が急成長したことで、その可能性は高くなってきている。

「夏合宿では、3週すべてをAチームでやれたことが自信になった」という田澤の2区起用があるか注目されるところだが、大八木監督は「時期エースになっていかなければいけない存在だし、2区を走れるようにならなければいけない選手。今回も2区を走れるような態勢にしておけば3区や4区はいつでも走れる。2~4区のいずれかに入れられるような準備をしたい」と期待する。だが本人は「来年以降は2区を走りたいけど、今年は山下さんの方が経験も多いし、適応していると思うので、自分は3区か4区を走りたい」と話す。

 その田澤が言う山下は、出雲では1区2位、全日本は最長19.7kmの8区を3位と安定した走りを見せている。前回の箱根も2区を走って、1時間08分09秒で区間9位と大きなブレはない。

「田澤が2区を走りたいと言わなかったので、それなら自分が2区かなと。今年は、1万mの28分40秒や5000mの13分台も余裕を持って走れているし、出雲でもラスト1kmが思ったより(体が)動いて、ラストスパートもマシになっているので、全体的な地力は上がっていると思う。

 自分の場合は(東洋大の)相澤と戦ったとしても勝つことを求められていないですが、2区を走るなら村山謙太さんの駒大記録(1時間7分46秒)を目標にして1時間7分30秒台で走って、相澤とのタイム差を1分以内に抑えたい。出雲と全日本で安定した走りができたので、改めて『自分は外さないな』と自信を持った」と笑顔を見せる。