柏原竜二は真剣に思う。「スポーツとサブカルを結びつけられないか」 (5ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 村上庄吾●撮影photo by Murakami Syogo

「そういった分野は、あまりアスリートと結びつかないイメージがある人も多いと思うんですけど、自分がメディアを通して魅力を伝えたことで、『柏原も好きなんだ。意外と近い業界だな』と感じてくれた人もいると思うんです。サブカルチャーとスポーツを連動させるイベントなどで、これまでスポーツに縁がなかった人たちも巻き込んでいけたらいいですね。

 まずは、そのスポーツを知ってもらうことが大事。試合を見て魅力を感じてくれれば、ルールを覚えようとする人や、プレーする選手の気持ちや考え方に興味を持ってくれる人も出てくると思います。うちは大企業ですから、やるとなれば大きな取り組みができるでしょうし、そこで僕もうまく露出していければと考えているんですが......。そこは、上司などさまざまな人の意見をしっかり聞いて、自分の力の使い方を間違えないようにやっていきたいです」

"山の神"として名を広めた自分を受け入れ、新たな道を走り始めた柏原。現役時代に負けない情熱がスポーツ界をどう変えていくのか。その動向に注目したい。

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