今回の箱根は2区で消えない。上武大・近藤監督が描くシード権獲得への戦略 (3ページ目)

  • 加藤康博●文 text by Kato Yasuhiro


 監督に就任して9カ月。上武大のカラーも少しずつ変わり、「私の目指す形の選手が増えてきた」と近藤監督は言う。目指す選手像は「地味だが、堅実に試合で結果を残せること」。地道な強化の積み重ねと、試合へ準備を進めてきた今、近藤監督は大一番を前にしても不安やプレッシャーはまったくないそうだ。

「この箱根駅伝、私は自然体で臨めそうです。やるべきことをすべてやり、準備が万全にできたという手ごたえがあるからだと思います。ここまできたら、後は何が起きても驚かないと言えるくらい、私は腹をくくりました。あとは、シード権を見据えて強い気持ちで本番を迎えるだけです。目標達成のカギは、選手がレース中にどこまでシード権獲得に執着心を持てるかだと思います」

 上武大の箱根での過去最高順位は14位。しかし、「その更新は何も生み出さない」と話す近藤監督。あくまで10位以内のシード権獲得だけを狙い、新春の箱根路に挑む。

(写真提供:上武大学)

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る