【箱根駅伝】優勝候補の青学大、勝負のカギを握る5区の走り (3ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi 中村博之●写真 photo by Nakamura Hiroyuki

 さらに原監督が連覇への自信を持つのは、5区が他大学とトントンで大きなアドバンテージを得られなくても、平地区間でしっかり勝負できるという思いがあるからだ。神野が1年間継続した練習をできていないことで、チームとしての意識に変化があった。

「前回は神野に持っていかれたけど、みんな『そうじゃないんだ』という気持ちでやっていたと思うし、神野頼みではなく、自分たちも頑張ろうという意識があるので、そこは大丈夫だと思います」(原監督)

 前回1区で区間2位の久保田和真(4年)も、「もともとみんな、あいつに全部持っていかれるのはシャクだと思っているので(笑)。実際に神野は強いけど、そこまでトップでいけば、あいつだけが目立つことはないから、『絶対にやってやろう』と一色(恭志・3年)とも話しているんです。彼が走ることはチームにとってプラスになるけど、今は本調子じゃない。自分たちがそんな走りをすることが、彼の助けにもなると思います」と言う。

 原監督は「往路でトップに立てばほぼ勝てると思います。仮に負けていても1分以内なら、復路には他大学なら往路に使うような選手も揃っているから対応できる」と、自信のほどを語る。

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