衝撃のド迫力。東京・銀座の路上でパラリンピック体験イベントを開催! (3ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文・写真 text&photo by Araki Miharu

 また、陸上、パワーリフティング、ブラインドサッカー、ボッチャ、車椅子バスケットボールの体験会や展示も同時開催された。

 約2万2000人が訪れたこのイベント。会場をぐるりと観客が取り囲む様子は圧巻だった。一方で、観客席の後ろは立ち見の人たちであふれ、とりわけ車いすユーザーが特設会場の中の様子を見づらい状況があったのは運営面の課題のひとつと言えるだろうが、今後もパラスポーツの魅力や奥深さに触れる機会を継続的に作ることが、パラリンピックの成功につながることは明らかだ。

 武井さんは「僕もマイナースポーツの出身で、日本一を獲った後、(こんなにも反響がないのかと)ショックを受けた。今は自分自身がメディアになれる時代。選手の皆さんにはどんどん発信して、その輝く魅力を世の中に振りまいてほしい」と、自身の経験をもとに情報発信の大切さを説いた。

 また、国枝も「こういったイベントなどがあればあるほど、お客さんが我々に関心を持ってくれる。ぜひ知事にはこういう機会を増やしてもらいたい」と、舛添要一都知事にリクエスト。舛添知事も「はい、頑張ってやります」と即答していた。

 パラスポーツは、障がいの特性や程度に合わせて工夫を凝らすルールや用具などについて知れば、より楽しく観戦することができる。多くの人がまずはパラスポーツを「知る」ところから始め、それがムーブメントとなって、選手たちを力強くバックアップする成熟した社会になることを期待したい。

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