【車椅子バスケ】リオパラ出場決定。勝利へと導いた「ふたりのエース」 (4ページ目)

  • 瀬長あすか●取材・文 text by Senaga Asuka
  • 浅原満明/X-1●写真 photo by Asahara Mitsuaki/X-1

 27歳の香西が13歳の頃から「仲良くしてもらっている」という、32歳の藤本は昨年、プロ選手としてドイツリーグでプレーする香西と同じチームに加入。ドイツでは、同じ建物の、車いす一漕ぎ分という距離の部屋で生活をともにし、試合の後はコーヒーやビールを飲みながら語り合う。その時間が、互いに何でも言い合える関係を生んだ。

「海外への挑戦は、この最終予選、そして宏昭とのコンビネーションを磨くためだった」と藤本は語った。

 今大会の力強いファーストラインの中核を作り上げたふたりは、20日、強豪ひしめく欧州に再び旅立つ。

「代表はではふたりの調子がいいという試合があまりない。でも、ふたりとも安定したプレーができるようになれば、日本はさらに強くなるということ。ドイツのチームは、日本代表と動き方は違うけれど、逆サイドの怜央くんを見ながらプレーするのは、いい練習になるし、リオまでの間にもっともっと磨いていけたらなと思います」と、決意を新たに語った香西。

 ふたりのエースの挑戦が、日本をメダルに近づける。


連載【盛りあげよう!東京パラリンピック2020】
2020年東京パラリンピックを盛り上げ、楽しむために、これから何を準備すべきか、多くの人の言葉から探っていく。
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