2021.09.09

カーリング女子日本代表決定戦。相性と仕上がりのよさでロコ・ソラーレが有利か

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • photo by(C)どうぎんカーリングクラシック2021

 それに対して、「ピンチの場面が多かった。それを、どう避けるか、乗り切るのか。しっかりチームで話したい」と吉村が振り返ったように、北海道銀行は新たな課題を残してしまったようだ。

2月の日本選手権を制した北海道銀行フォルティウス2月の日本選手権を制した北海道銀行フォルティウス この記事に関連する写真を見る  北海道銀行は、吉村をスキップに据えてから4シーズン目を迎えるが、その間のロコ・ソラーレとの対戦成績は、国内大会での試合に限っても2勝9敗と分が悪い。この夏の仕上がりを含めて、代表決定戦に向けては「ロコ・ソラーレ有利」という見方が大勢を占めている。

 しかし、北海道銀行の2勝のうち、ひとつは最後の対戦となった、2月の日本選手権決勝という"大舞台"だった。この結果は、北海道銀行にプラスに働く可能性がある。

 北海道銀行がそのいいイメージを持ったままゲームに入り、リードを奪うことができれば、ロコ・ソラーレが課題としている「負けている時の戦い方、追いかける展開のメンタリティ」を突くことができるかもしれない。そうすれば、互角以上の展開に持ち込めるだろう。

 逆に言えば、ロコ・ソラーレが多少のズレやミスに動じず、ポジションごとの仕事をいつもどおりに遂行できれば、確実に勝利を手繰り寄せることになる。

 いずれにしても、初戦の第一エンドでどちらが先手を取るか。それが、大きなカギになってくる。どこで、どちらが仕掛けるか、序盤から目が離せない。

 ただ、今回の勝者はあくまでも日本代表となるにすぎない。北京五輪出場のためには、12月に開催される世界最終予選(場所未定)で出場切符を獲得する大仕事が待っている。

 どちらのチームが勝つにせよ、世界最終予選、さらには五輪本番へとつながる好ゲームを期待したい。

関連記事