カーリング・ミックスダブルス初の五輪出場へ。かつてない激戦に注目 (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 ただし、推薦ペアの「吉田・松村」をはじめ、北海道選手権で優勝した竹田智子と直将の夫婦ペア「竹田・竹田」、関東ブロックを6戦全勝で抜けてきた小穴桃里(富士急)&青木豪(札幌国際大学)ペアの「小穴・青木」など、手強い相手がそろっている。その分、「昨年の結果は出来すぎでした。一つひとつ勝っていければ」と谷田は気を引き締めていた。

 ちなみに、同ブロックに入った松村なぎさと保の夫婦ペア「軽井沢C.C.」は、「松村・谷田」の松村千秋、「吉田・松村」の松村雄太の両親だ。気心の知れた選手間では「内輪揉め」などと笑いのネタになっているが、父と母が子どもたちに威厳を見せるか、注目したい。

 2022年北京五輪の国内選考は、今大会で「松村・谷田」が連覇を遂げれば、日本代表ペアに内定。他のペアが優勝した場合、そのペアと「松村・谷田」、さらに2021年1月1日現在のワールドカーリングツアーランキング国内最上位ペアと、3チームによる五輪代表決定戦(5月下旬に稚内で開催予定)で日本代表の座を争うことになる。

 なお、北京五輪出場枠は10。まずは今大会の優勝チームが4月24日に開幕予定(開催地未定)の世界選手権に日本代表として出場し、そこで7位以内の成績を残せば、日本代表の五輪初出場が決定。開催国枠の中国を除いた残り2枠は、年内に開催予定の最終予選で争われる。

 新種目での五輪初出場へ近づくのはどのペアか。6日間の熱戦から目が離せない。

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