2020.02.01

世界の走りをタダで。東京五輪・
自転車ロードの観戦エリア拡大に期待

  • 門脇 正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 門脇 そら●撮影 photo by Kadowaki Sora


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 こうして、スタートから4時間50分53秒後、テストイベントのトップで富士スピードウェイのゴールのテープを切ったのが、イタリアのディエゴ・ウリッシ選手。10分06秒遅れで日本人のトップ・岡篤志選手が15位でゴールし、最終的に95名の参加選手中49名しか完走できなかった総距離約179km(パレードランの部分を除く)にわたる過酷なレースが、ここに幕を閉じた。

優勝したディエゴ・ウリッシ選手をゴール地点で観客が祝福
 ゴールの瞬間と表彰式には、富士スピードウェイのスタンドに集まっていた多くの観客たちがコースレベルまで降りて来て、コース脇から優勝者やメダルを獲得した選手たち、知り合いの日本人選手たちに声を掛けていた。

 この点に限っては、本番の東京オリンピックでも5500円のA席と、3500円のB席には有料の観戦チケットならではの価値があると言わざるを得ない。

 とはいえ、今回、検証してきたスタートからパレードラン、アクチュアルスタートまでの都内でのフリー観戦、そしてレース中盤となる道志みちの道の駅や、後半の平野交差点のバス待合所・観光案内所でのフリー観戦も、それに勝るとも劣らない魅力があることが証明されたのではないだろうか。

 最後に、自転車ロードレースの観戦マナーを、栗村氏に教えてもらった。

「まず、コースに出ないのは当たり前ですが、コースのすべてに柵などがあるわけではないので、その点には気をつけてください。また、コーナーのイン側には立たないでほしいですね。これは上り、平地、下りともにです。選手たちは基本的にはイン側を攻めて走るので、接触の危険がありますから。

 あと、レースの関係車両の数も多いので、特にお子さん連れの方は選手だけでなく、バイクや車にも気をつけてもらいたいです。それと、スマホですね。ヨーロッパではコース上に手を伸ばして撮影していると、選手が『じゃまだ!』とはたき落としていくこともあります。スマホが壊れるかもしれないので、やらないほうがいいと思いますよ」