ツール・ド・フランス開幕。新城幸也、日本人初のステージ優勝へ (3ページ目)

  • 山口和幸●取材・文 text by Yamaguchi Kazuyuki  photo by AFLO

 ランプレ・メリダは元世界チャンピオンのルイ・コスタ(ポルトガル)が在籍しており、7ヶ国の選手が起用される国際色豊かな布陣となっている。比較的自由な戦略が採られるチームだけに、新城はコスタをアシストしながら、積極果敢に区間優勝を狙っていける。過去のグランツールでの活躍を見ると、序盤の第4ステージ~第5ステージあたりでアタックを決めることが多いので、開幕直後から目が離せない。

「ツール・ド・フランスも無事に走り切り、リオ五輪への勢いをつけたい。復帰まで応援し続けてくれたファンのみなさんに感謝したい」。過去5回はすべて完走しているだけに、6度目の出場となる今回は新城のウイニングポーズをぜひ見てみたい。

 ステージ1勝を目指す戦いとは別に、23日間の総合成績で1位を狙うのは、総合力のある世界のトップスターたちだ。"四天王"と呼ばれているのは、イギリスのクリス・フルーム(チーム・スカイ)、スペインのアルベルト・コンタドール(ティンコフ)、コロンビアのナイロ・キンタナ(モビスター・チーム)、イタリアのファビオ・アルー(アスタナ・プロチーム)。4選手とも5月の「ジロ・デ・イタリア」を欠場し、この大会に照準を合わせている。

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