ツール・ド・フランス開幕。新城幸也、日本人初のステージ優勝へ (5ページ目)

  • 山口和幸●取材・文 text by Yamaguchi Kazuyuki  photo by AFLO

 そしてアスタナ・プロチームは、7月3日で26歳となる初出場のアルーをエースに起用。2014年の覇者ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)は、5月のジロ・デ・イタリアに集中して総合優勝を獲得。そのニーバリはアシスト役としてツール・ド・フランスに出場する意欲を見せるが、上位は狙わずに8月のリオ五輪を視野に入れて走るという。アルーにとってはこれがどう影響するか、未知数である。

 世界遺産モン・サン=ミッシェルからスタートするレースは、フランスを左回りに1周する。前半にピレネーが控え、大会中盤の第12ステージでは悪魔の棲む山「モン・ヴァントゥ」のゴールを目指す。そして終盤戦はアルプスへと向かい、第17ステージはスイスでの攻防。翌日には個人タイムトライアルがあり、さらに山岳ステージが2区間連続する。最終日前日まで、総合優勝の行方は揺れ動きそうな気配だ。

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る