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羽生結弦が一時は諦めたソチ五輪の金メダル「五輪の本当の怖さを知った......」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Toshimi Oriyama

【主要大会制覇、快進撃続く】

 その1カ月後、さいたま市で開催された世界選手権は、SP3位発進からフリーで逆転。2位の町田樹に0.33点差で初優勝を飾った。

「身体はいっぱいいっぱいだったし、勝たなきゃいけないという思いもすごくあって緊張していましたが、"絶対に勝ってやる"という気持ちのほうが強かったです」と羽生。その勝利については、「ソチではやりきれなかった悔しさを残しつつの金だったから、今があると思います」と語った。

 羽生はこのシーズン、GPファイナル、五輪、世界選手権と主要国際大会の3大会を制覇。それは、2001−2002シーズンのアレクセイ・ヤグディン(ロシア)以来2人目の快挙だった。

第3回につづく

<プロフィール>
羽生結弦 はにゅう・ゆづる/1994年12月7日生まれ、宮城県仙台市出身。2009年ジュニアGPファイナル、2010年世界ジュニア選手権を制覇。2014年ソチ五輪で日本男子フィギュアスケート初の金メダルを獲得すると、2018年平昌五輪では66年ぶりとなる男子シングル連覇を達成。その間、世界選手権2度優勝、GPファイナル4連覇など数々の偉業も遂げる。2022年、北京五輪(4位)に出場後、同年7月にプロへ転向。自身で企画・プロデュースを手掛ける単独アイスショーを開催するなどプロスケーターとして精力的に活動している。

著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

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