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【フィギュア四大陸・男子】壷井達也、ほろ苦い世界デビュー 代表の重圧を「乗り越えないといけない」 (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha

「選んでいただいたからには、絶対にこのプレッシャーだったり、オリンピックの枠取りがかかる重圧だったりを乗り越えていかないといけないと思っています。自分自身、まだ世界選手権自体を経験したことがなく、枠取りも初めてなので、いままでに感じたこともない緊張感や重圧を感じるのではないかと予想できます。

 今回の四大陸選手権に向けて、ここまで追い込んできてもダメだったので、(世界選手権までの)この1カ月間でどんな状態、どんな重圧がかかっても、最高のパフォーマンスが本番で披露できる練習と準備をしていくことに尽きると思います。世界選手権では絶対プレッシャーがかかるので、それは『そういうもんだ』と思って受け入れて、プレッシャーがかかった状態でもやりきる力をつけたいなと思っています」

 年齢的にも背水の陣を敷く覚悟があるからこそ、追い込まれたなかで結果を残してきたと話す壷井は、さらに重圧がのしかかってくる初めての世界選手権に向けて、目標と意気込みを語ってくれた。

「オリンピックの3人枠をしっかり獲得したいのがひとつと、自分自身のスコアをもっと上げることによって、来シーズンに(選考が)あるオリンピック代表に近づけるように演技したいと思います。世界選手権ではしっかりと自分の力を発揮したいなと思います」

 優しい笑顔ながらも引き締まった表情を見せる挑戦者が、そこにいた。

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