「ロシア勢にも対抗できる」宮原知子、ガッツポーズも練習して世界2位

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha Enrico Calderoni/アフロスポーツ●写真

 今季グランプリ(GP)シリーズ2大会で優勝がなく、演技内容でも課題が山積していた全日本女王の宮原知子だったが、GPファイナルではそれを払拭するような力強い演技を見せた。

GPファイナルで自己ベストを更新、2位となった宮原知子GPファイナルで自己ベストを更新、2位となった宮原知子 公式練習から調子のよさがうかがえ、本番会場で練習を重ねるごとに滑りがよくなっていった。そして、迎えたショートプログラム(SP)では、気合いの入ったキラキラ衣装を身にまとい、まだ完成半ばという『ムゼッタのワルツ』でスピードと勢いのある演技を披露。自己ベストを2.16点更新する74.64点をマークして3位発進となった。

「低い点数かなと思っていたので、自己ベストの得点が出てびっくりしています。GP大会の2戦とも納得いく演技じゃなかったので、今回はどうなっても思い切っていこうと思って、最初から思い切っていくという気持ちを意識して滑りました。ただ、思っていたよりちょっとステップで足が震えてしまったので、自分としてはもうちょっと滑れたかなと思っています。

 いままでの中では一番音楽に乗って滑ることができたので、まあまあかなと思います。SPで回転不足を取られなかったのは、演技自体の滑りが全体的によかったからかなと思いますし、もうちょっと気持ちの面で自信を持てばいいのかなと思いました。もうひと息、という感じです」

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