【フィギュア】安藤美姫がソチ五輪に出場するためのカギは? (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 その課題克服は、これからの練習での滑り込みや、実戦で積み上げていくしかないものだ。

 今回の関東選手権は、会場が急遽変更されて入場券も発売されたが、両日ともに完売。安藤美姫の復帰を心待ちにしていた約800人のファンが新横浜スケートセンターに訪れた。13日のショートプログラムの6分間練習で、安藤が最初にダブルアクセルを決めた時には大きな拍手が沸き起こり、14日のフリーの6分間練習のジャンプで転倒した時には、安藤を心配する大きなどよめきが起こった。

 4月に出産後、5月からトレーニングを始め、約5カ月間の練習で挑んだこの大会。結果は満足いくものとはならなかったが、女子フィギュアスケート界に新たな可能性を切り拓こうとする安藤の挑戦は続いていく。

 12月下旬の全日本選手権まであと2カ月強。優勝しなければソチ五輪への道は拓けない厳しい戦いの中で、彼女がどこまでその技術を磨き上げ、本来の力を取り戻せるかに注目したい。

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