【女子プロレス】スターダムに移籍後、なつぽいが繰り広げた中野たむとの抗争 記者会見での「パスタ事件」の真相も語った (4ページ目)
【「大好き」なDDMから、コズミック・エンジェルズに移籍した理由】
――中野たむさんとの抗争の末、和解。2022年7月9日のユニット対抗戦で、DDMを裏切ってコズミック・エンジェルズに入りました。
「すごいことしますよね、私(笑)。DDMは "強さ"を全面に押し出し、戦いを大切にしていたユニット。私は見た目のイメージは違うと思いますけど、"戦い"が好きなのですごく居心地がいいユニットだったんです。だから、たむちゃんとの抗争も、疲労はすごかったけど楽しくて、『プロレスをやってるな』という感覚がありました。
でも、ファンの人たちにとって、私がDDMにいるのは絶対に違和感があったと思います。私がニコニコ戦っていても、『ユニットに合ってない』とSNSに書き込まれたし、私の耳にも入ってきました」
――コズミックエンジェルへの移籍するきっかけは?
「たむちゃんの、私に対する思いを感じたからです。抗争のなかで『私だったら、なつぽいをもっと輝かせられる』『なつぽいの隣は私のほうが合う』ということを、ずっと言ってくれました。最初は『何を言ってんだろう?』と思っていたんですけど、温かくて、心に響いたんです。
抗争を終えて、いろいろ考えさせられることもありました。私は『芸能とプロレスの二足のわらじ』が武器、強みだと思っていた。戦いはめちゃくちゃ好きだったけど、『たむちゃんやコズエン(コズミック・エンジェルズ)のほうが、もしかしたらプロレスラーとしての幅を広げられるんじゃないか』と考えました。
DDMが大好きだったから、やめる決断がなかなかできない自分もいました。でも、『私がもうひと段階上に行くためには、DDMを抜けたほうがいいのかもしれない』『私個人としては楽しくて居心地もいいけど、"DDMにいる満足感"でとどまってしまうんじゃないか』と思いました。DDMが強いからこそ、この対角に行ったほうが、もっと成長するんじゃないかと。でも、あの期間は、何日もずっと迷って苦しかったですね」
(後編:デビュー10周年のなつぽいが明かす、Sareeeからの「くすぶってる」という指摘への本音>>)
【プロフィール】
なつぽい
1995年7月19日生まれ、神奈川県出身。身長150cm。幼少期よりジュニアアイドルとして活動し、3歳から芸能事務所に所属。小学校から高校卒業まで約12年間、バトントワリングに打ち込み、全国大会にも多数出場。女優を目指すなかでスカウトされ、2015年5月31日に「万喜なつみ」としてプロレスデビュー。アクトレスガールズ、東京女子プロレスを経て、2020年10月にスターダムに電撃参戦。「なつぽい」に改名後、ドンナ・デル・モンド(DDM)に加入し、その後COSMIC ANGELS(現:meltear)に移籍。ワンダー・オブ・スターダム王座やハイスピード王座など、数々のベルトを獲得している。
【写真】スターダムの「リングの妖精」なつぽい フォトギャラリー
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