【女子プロレス】スターダムに移籍後、なつぽいが繰り広げた中野たむとの抗争 記者会見での「パスタ事件」の真相も語った (3ページ目)
――その後、中野たむさんと1年以上にも及ぶ凄まじい抗争が始まりました。
「もともと、たむちゃんとはアクトレスで一緒でした。私の1年後輩だけど、1年も経たないくらいでやめて、スターダムに行ったんです。私はすごく寂しくて、"残された感じ"がしました。今だったら理解できるけど、あの時はその気持ちに寄り添うことができませんでした。
いろんな気持ちのすれ違いもあって別々の道を歩みましたが、その道がまたつながった。因縁もあったなかでの再会だったんです。その時、たむちゃんは白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム王座)を巻いていたので、すごく悔しかったし、『ここまで行かないと、私は次に進めない』という気持ちで、たむちゃんに挑みました」
――記者会見で、なつぽい選手がパスタを取り出し、たむ選手に無理やり食べさせ始めた時は驚きました。
「本当に、小さいことがケンカになっちゃうぐらいトゲトゲしていたんです。あのパスタ騒動も、アクトレス時代の練習後に行ったバイキングで、私がジェノベーゼパスタをいっぱい食べていたせいで、たむちゃんが食べられなかった、というのが原因でした。スターダムでも、たむちゃんはケータリングの明太子おにぎりを食べたかったのに、私が全部食べてなくなっちゃう、みたいな。
本当に些細なことでケンカになっちゃって、その積み重ねが膨らんで大きくなり、あの記者会見になりました。今では笑っちゃうくらいくだらないことで、まさかのケージマッチに。そんな世界なんだなって」
――なぜ、ケージマッチになったんですか?
「記者会見の時に、たむちゃんが『ケージマッチやろう』と提案してきたんです。こっちも引けないので、『やってやるよ!』と。トントン拍子で決まりました。
そのケージマッチが終わって、『私、本当に生きてる?』みたいな状態になったのに、その2日後に後楽園でまた激突(苦笑)。後日、たむちゃんと話したんですけど、ふたりともガリガリに痩せてました。余計な脂肪が落ちるぐらい、気も張り詰めていた。心身ともに疲労がやばかったですよ。
その後の抗争でも、自分の嫉妬心だったり、醜い部分をすべてさらけ出した。お互い負けたくない気持ち、ネチネチした感情を思いきりぶつけ合ったんです。よかったこともあるけど、精神的にかなり疲れました。
他人に見せる顔と、見せなくてもいい自分の本音ってあるじゃないですか。その見せなくていい部分を大人数の人に見せたので、"腹黒い"ってめっちゃ言われました(苦笑)」
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