【女子プロレス】スターダム「リングの妖精」なつぽいが振り返るリングへの道 女優の夢も追いかけるなかで「本当のプロレス」を叩き込まれた日々 (3ページ目)
【「私、天才!」と思ったデビュー戦と、プロレス魂に火がついた一戦】
――なつぽい選手のデビューは、2015年5月31日。練習期間はどのくらいでしたか?
「本当に練習期間が短くて、たぶん3カ月もないくらい。デビュー戦の日が決まり、その間にコスチュームを製作したりと、怒涛の日々でしたね。プロレスがどういう世界かも理解してないままデビュー日を迎えました」
――デビュー戦の記憶はありますか?
「断片的に、ですね。でも感覚は覚えていて『私、天才だな』みたいな(笑)。何もできてないのに、『プロレス界でスターになれる!』という直感が働いたんです。『こんなに最初からできる子いないでしょ』みたいな感じで、リング上ですごく堂々としていたなと。
ただ......その時の動画は、今は恥ずかしくて観れないです。受け身ひとつ取れていないですし、『これ、本当にプロレスラー? なんで、あんなに自信があったんだろう』っていうくらい恥ずかしい。でもあの時は、とにかく自信がありました」
――他団体のプロレスリングA.C.E.(WRESTLE-1の若手主体興行)にも出場していますね。
「アクトレス所属のレスラーのなかで、他団体への出場が一番多かったんじゃないかなと思います。当時は右も左もわからない状態。アクトレスの興行が2、3カ月に1回のペースだったので、試合経験を積むために他団体にも出場していました」
――全日本女子プロレスにも所属していた、レジェンドの堀田祐美子選手とも戦いましたね。
「2016年1月31日、シングルマッチで戦いボッコボコにされました。でもそこから、プロレスへの熱が高まったと思っています。それまでのアクトレスでの試合は、『女優さんが和気あいあいと戦っています』みたいな感じ。それが、堀田さんとの試合で"本当のプロレス"を叩き込まれました。
私は、堀田さんが入場してくる時から怖くて泣いてました(苦笑)。でも、ちゃんとプロレスと向き合って、本気で『強くなりたい』と思いました」
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