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【女子プロレス】スターダム「リングの妖精」なつぽいが振り返るリングへの道 女優の夢も追いかけるなかで「本当のプロレス」を叩き込まれた日々 (2ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Dairaku Satoshi

――身体が柔らかいのはその影響も?

「そうですね。でも、体の柔らかさでいったら、生まれた瞬間から、足がビーン! と180度開いてたみたいです(笑)」

【10代で飛び込んだプロレスの世界】

――そこから、どのようにプロレスと出合うんですか?

「出会ったのは19歳の頃。バトントワリングがひと段落して、『芸能活動をもう一度やりたい』と思って、フリーで活動していました。ある舞台に出演した時に、『戦う女優団体を作りたいんです』と声をかけられて。それが『アクトレスガールズ』。私は初期メンバーとして誘われました」

――戦うことに躊躇(ちゅうちょ)はなかったんですか?

「躊躇しました(苦笑)。『女優になるからプロレスはやらない』と、ずっと逃げていたんです。やりたいことに結びつくとは思わなかったですし、プロレス活動をしている間に女優の目標がおろそかになる、と。だから半年ぐらいずっと断っていたんですが、ある時、スターダムの後楽園大会を観戦に行って。そこで初めてプロレスという世界に触れて、『面白いかも』と意識が変わりました」

――その大会で戦っていた選手は覚えていますか?

「覚えているのは、イオさん(現イヨ・スカイ)とコグマさん。コグマさんは小さいのに、メチャクチャ動いていたんですよ。周りから狙われやすかったけど、頑張っている姿に感動しました。

 イオさんは身体能力が高く、動きがすごかった。私はバトンをやっていてアクロバットが得意だったので、それを見た時に『私もできる!』と思ってしまって(笑)。殴ったり蹴られて"怖い"という感覚よりも、アクロバティックな動きに惹かれた。本当に意識が一気に変わりました」

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