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【女子プロレス】デビュー10周年のなつぽいが明かす、Sareeeからの「くすぶってる」という指摘への本音 (3ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Dairaku Satoshi

【Sareeeからの「くすぶってる」の言葉に思うこと】

――11月10日の「Sareee-ISM チャプター9」で、なつぽい&橋本千紘vs Sareee&鈴季すず戦が決定。その記者会見で、Sareee選手から「(なつぽいが)くすぶってる」と言われましたね。

「たむちゃんとの因縁、ユニットの離脱、インディアン・ストラップ・マッチ......。あらためて振り返って、『こんなにずっと走っていたんだな』と。走っていると気づかないけど、追い詰められてるくらいの戦いが生きてる心地がして、楽しかった。確かにその感覚を、最近は見失ってる気がします。

 平和というか、『プロレスしてる!』という感覚になれなくて。たむちゃんや、サオリとドロドロした感情や因縁があり、バチバチしている時がプロレスラーとして楽しい。10周年からの約半年間、モチベーションをどこに向けたらいいのか、わからなくなっちゃったんですよ」

――今は、目標がない状態なのかもしれません。

「赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム王座)という目標はありますが、ベルト云々ではない部分ですね。根本的に、夢中で燃え上がれないのを感じています」

――Sareee選手は、「くすぶっている気持ちは自分次第でどうにでもなる」というのを伝えたかったんでしょうか。

「記者会見の言葉やからもSareeeの愛を感じるし、それに応えないといけない気持ちもあります。Sareeeと向き合う時には、ただのチャレンジマッチみたいな戦いはしたくない。自分に自信をつけるためにも、周りを納得させるためにも、結果を残してからじゃないとSareeeと向き合っちゃいけないと勝手な縛りを作っていました。

 でも、Sareeeに『そんなことを言ってる場合じゃない。自分自身(の問題)だ』と言われて、『私の強みは"根拠のない自信だった"』と気づきました。何もできてないし、結果も残せていない。それでも勝手に自信に満ち溢れて、『やってやるよ!』みたいに思っている時こそ私らしいのかなって。ちょっと自分に気合が入りました。久しぶりに、デビュー戦の時の『私、天才じゃん!』という気持ちを思い出しました(笑)」

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