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【女子プロレス】デビュー10周年のなつぽいが明かす、Sareeeからの「くすぶってる」という指摘への本音 (2ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Dairaku Satoshi

 一番ひどかったのは、朝起きる時に、腕で自分の頭を支えないと起き上がれないこと。とにかく首の筋肉が機能しなくて、動かすと"キーン"と首筋に痛みが走りました。受け身を取る際も頭から落ちてしまうから、『いったん休憩しよう』となりました」

――半年間で、どのくらいよくなったんですか?

「首はよくなったけど、完治はしていません。『これ以上、休めない』と復帰したんですけど、気持ちの面ではめちゃくちゃリフレッシュしました」

――リング復帰は怖くなかったですか?

「私は目標を決めて、先の未来を想像するとワクワクするんです。逆に、ワクワクしないと走れない。欠場した期間に、私のやりたいことや目指すべき目標、走るべき道が明確に見えてきました。いろいろ考えることがリフレッシュになって、首のケガで気持ちが落ち込むより、ワクワクが勝ったので復帰しました」

――2025年5月31日、なつぽい選手と安納サオリ選手の自主興行「なつ&さおりー 来たよ。来たね。10周年。〜うちらの足跡〜」を開催しました。

「スターダムの大田区総合体育館史上、一番お客さんが入ったんですよ(2837人)。本当に参加してくれた選手やスタッフ、そしてお客さんには感謝してもしきれません。コンセプトは『10年間、関わってくれた人たちに、感謝の気持ちを伝えたい』。大事な人たちに出場してほしかったので、対戦カードもさまざまな思いが込められたものになりました。

 芸能活動は、私たちにとって避けて通れないテーマです。通常のプロレス興行とは一線を画し、私たちだからこそできる独自の試みとして、あえて芝居の要素を導入するという新たな挑戦もしました。私は、女優との『二足のわらじ』というのをずっと言っていたし、(元アクトレスガールの)サオリと一緒に『私たちがやってきたのはこれです』と、この10年間を体現したかったんです」

――いつから準備したんですか?

「2024年の11月に、サオリから焼肉屋さんで『やらない?』と提案があって。その日が"いい肉の日(11月29日)"でした(笑)。そこで『やろう』と決めて、次の週には会社に企画書を提案。怒涛の会議が始まりました」

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