「井上尚弥でさえ完璧ではなかった」。リング誌編集長が見た京口紘人の米デビュー (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke

 京口の目の前には、統一戦の可能性が広がっています。アルバラード、WBO同級王者エルウィン・ソト(メキシコ)は、どちらも「ゴールデンボーイ・プロモーションズ」の契約選手で、彼らの過去のタイトル戦はDAZNで生配信されています。京口と契約を結んだ「マッチルーム・スポーツ」のエディ・ハーン社長、DAZNにとっても、統一戦は"望むところ"なはず。近い将来、京口が統一戦のステージに立つ日が来るかもしれません。

 今後、京口が『リングマガジン』のパウンド・フォー・パウンドでトップ10に入るためには、ふたつの条件のうち、少なくともひとつをクリアすることが求められるでしょう。そのふたつとは、「ライトフライ級の4団体統一王者になること」と、「フライ級に階級を上げ、印象的な形で3階級制覇を果たすこと」。そのいずれかを成し遂げれば、多くの関係者やファンは、京口に対してより大きな敬意を払うに違いありません。

 このままアメリカで試合を重ね、試合が生配信され続ければ知名度も上がるはず。すでに高い評価を勝ち得た井上と同じように、京口が本場アメリカのリングでも注目される選手になっていくことは、十分可能だと私は考えています。

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