クリス・ジェリコがオメガとの頂上決戦「新日本1.4」を語りまくる (4ページ目)

  • 明知真理子●取材・文 text by Akechi Mariko
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

――出てきた対戦相手が全員ビッグです!

ジェリコ つまり、殿堂入り級のトップ中のトップと戦い続けてきたってこと。ついでに言うなら、僕だってスゴイんだ(笑)。そんな奴らの中で6回も世界チャンピオンになっているんだからな。

 さらにWWEの40近い王座も得られるものは全部獲っている。ケニーにそんな経験があるかい? 何より、経験っていうのは教わることができない。自分で実行することでしか得られないのが"経験"なんだ。だからこそ今、ケニー・オメガと戦いたいんだ。彼は新日本プロレスのトップだから。

――これまで得た栄光に、ケニー・オメガを倒すことで、もうひとつトロフィーを加えたいと。

ジェリコ まさしく! それを言うなら、東京ドーム大会のメインっていうのも大きい。僕はWWEの「レッスルマニア」(年間最大の大会)のメインイベンターだが、加えて東京ドームでもメインを務めた選手となると、僕が唯一ってことになるんじゃないかな? プロレスマニアに確認しとくよ(笑)。

――お願いします(笑)。話は遡(さかのぼ)りますが、新日本プロレスへの参戦は今回が初めてではありませんね?

ジェリコ そう、97年、東京ドームでの試合が最初だ。

――参戦したきっかけは?

ジェリコ 僕は若い頃に何年か日本にいて、天龍さんのWARに出ていた。すごく好きな場所だったが、やはりゴールは新日本プロレスだと考えていた。だって新日本が日本で最大の団体っていうなら目指すしかないだろ? その後、アメリカでWCWと契約したのも新日本と提携してたっていうのが理由のひとつだ。6シリーズぐらい出てるよ。

――新日本ではパワー、スピードに加え、メキシコ風の動きも織り交ぜた多彩なファイトスタイルを見せていました。

ジェリコ ああ、僕のスタイルはいろんな経験によって作り上げられてきた。カナダでトレーニングして体を作ったあとは、メキシコに渡って何年も戦った。そして日本でもやり、テネシーのスモーキー・マウンテンでは少々荒っぽいスタイルにも揉まれたね。ECWのハードコア・スタイルも経験したし、そういった経験が積み重なって、僕のスタイルができているんだ。

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