マヂラブ野田クリスタルがクソゲーだらけの自ら開発したゲームを解説! (2ページ目)

  • 都合亮太●取材・文 text by Togo Ryota
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

 目標金額を400万円に設定していたんですが、内心では100万円も集まらないと思っていて、自腹を切ることを覚悟していたほどです。しかしあれよあれよという間に支援者が増えていき、最終的には目標金額を大きく上回って約1350万円もの支援をしていただくことになりました。いろんな人が応援してくれているんだと思って、めちゃくちゃうれしかったですね。

――多くの方からの支援を受けた『スーパー野田ゲーPARTY』ですが、制作上のこだわりを教えてください。

 クラウドファンディングのリターンを「支援してくれた人の素材をゲーム内に登場させる」と設定したことが、『スーパー野田ゲーPARTY』の制作方針にかなり関わっています。ものすごい数の素材が集まって、それらをすべて使う必要がある。イラストに関しては約300種類、主人公は10人以上、他にもヒロインだったりアイドルだったり、ペットに関しては50匹以上ですからね。すべての素材を使い切れるゲームを考える必要がありました。

 普通のゲームは制作者のアイデアから生まれることが多いと思うんですが、『スーパー野田ゲーPARTY』では素材が元になって生まれたゲームがいくつもあります。こういう特殊な構造になっているのが『スーパー野田ゲーPARTY』の特徴であり、「すべての素材を使う」というこだわりの現れでもあります。

ペットが50匹以上登場する「新・干支レース」の画像ペットが50匹以上登場する「新・干支レース」の画像

――ゲームの制作過程で印象に残っていることはありますか。

 僕が『M-1グランプリ2020』で優勝してから忙しくなってきて、打ち合わせで集まりづらくなってしまったんですね。リモートの打ち合わせはできますが、テストプレーなどはどうしてもリアルで集まる必要があるわけです。でも僕のスケジュールにほとんど空きがない。だから、よしもと幕張イオンモール劇場での仕事と仕事の隙間時間に集まって、そこでテストプレーを行なったりもしました。そんなシチュエーションだったので、このテストプレーは印象に残っていますね。

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