【男子バレー】ベテラン山本智大の飽くなき向上心「まだいける」「謙虚さを忘れず、もっと上を」
SVリーグ 主要選手インタビュー
山本智大/大阪ブルテオン 後編(全3回)
【ブリザールとプレーすると目が輝く】
「(日本)代表では、ロス五輪に向けて、まずは出場するために今年のアジア選手権でしっかり勝つことですね」
山本智大はそう言って、堅実に未来を見据えている。
31歳にしてさらなる成長を誓う山本智大 photo by Sunao Noto
「もちろん、SVリーグでも優勝を目標にしています。リベロとしていいプレーを保ちながら、チャンピオンシップに向かっていきたいです。昨シーズンは悔しい思いをしました(レギュラシーズンを首位で終えながら、チャンピオンシップは準決勝で敗退)。
今シーズンはサントリー(サンバーズ大阪)が安定した強さで、数字でも抜けていますが、まずは離されないようにくっついていって。勝てない相手ではないので、クオリティを維持することが大事。チャンピオンシップは一発勝負ですからね」
今オフ、大阪ブルテオンにはフランス代表の一員としてパリ五輪で優勝した天才セッター、アントワーヌ・ブリザールが入団した。そのインパクトは尋常ではない。SVリーグ全体の技術をイノベーションするほど、と言ってもよさそうなほどに。
「ブリザールと近くでプレーすると、選手の目が輝いていますね。SVリーグのチームがトップレベルの高身長の外国人セッターを取ったのは初めてだと思います。でも(ブリザールの成功によって)、これから増えるかもしれません」
そう話す山本の目もキラキラしている。
「ブリザールは長身(196cm)のセッターで、"トスの出"が速いんです。相手ブロッカーが間に合わないので、自ずと相手のブロックが1枚とか、薄くなる。それに彼自身、得点力も高く、少なくとも1試合あたり5、6点は取れる。練習では打たないんですけどね(笑)。
自分のパスは普段もっと短めですが、(ブリザールには)わざと打てるようなパスを出して、ツーアタックもトスもできるように。自分もトスでアシストした気分になったりして、めっちゃバレーが楽しいです!」
1 / 3
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

