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【ハイキュー‼×SVリーグ】デンソー川畑遥奈は『ハイキュー‼』の名言そのままに「楽しむ為」に強さを求め続けた (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

「インターハイに1年生で出場して、リベロだったんですけど、(初めてのことばかりで)何もわからない(笑)。でも、3年生に助けてもらっていたんだと思いますが、ゾーンに入った感じでした。"全部上がる"という感覚を掴めて、面白かったです。その後、リベロの難しさもわかってきたんですけどね」

 高校では日本一を目指して戦い、東海大学では4冠(関東1部リーグ春・秋、東日本インカレ、全日本インカレ)を達成した。勝利と楽しさはいつも表裏一体だった。自分が拾って、最後にスパイクが決まると、周りがどっと盛り上がる。気持ちは高揚し、心の中で「ありがとう」と感謝した。

 リベロになって9年目。最後に訊いた。

――これから見たい風景は?

「まずは、エアリービーズをリーグ優勝させたいです。個人的にはオリンピックでメダルを獲りたいですが、そのためには、このチームで活躍して勝たないと選ばれないと思うので」

 強さを勝ち取ってきた彼女の道筋は明確だ。

【川畑が語る『ハイキュー‼』の魅力】

――『ハイキュー!!』、作品の魅力とは?

「コミックスは全巻、読んでいますし、アニメも見ていますよ。主人公の日向翔陽は中学までチームメイトも十分にいなくて、ママさんバレーとかもしながら頑張って、いい人たちと巡り会えて物語になっていくのがいいですね。監督と選手、チーム同士とか、人と人の繋がりが丁寧に描かれていて、"チームスポーツ"の魅力がギュッと詰まった作品だと思います」

――共感、学んだことは?

「名言にも通じるんですが、『勝負事で本当に楽しむ為には強さが要る』っていうセリフが本当にそのとおりだなって思います。簡単にやっているプレーも技術が必要で、(それを身につけて)楽しむためには強さがいるんだなと」

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