石川祐希が明かすペルージャ移籍の真相 日本からのオファーもあったが「目標に向かって突き進むことを最優先」 (2ページ目)

  • 柄谷雅紀●取材・文 text by karaya masaki

【日本のチームからのオファーも】

――いい選手が揃っているチームで、スタメン争いも激しくなりそうですね。

「来季もオレイ・プロトニツキ選手(ウクライナ)とカミル・セメニウク選手(ポーランド)がチームに残ります。ふたりは結果も出しているので、そこに(割って)入っていくのはなかなか難しく、ハードルは高いと思います。だけど、そこにトライしてスタメンを勝ち取ることが、1番やるべきことだと思っています。優勝しか見ていないチームでそれを果たし、2年連続の優勝へと導きたいですね」

――来季は、欧州チャンピオンズリーグ(CL)も戦うことになりますね。

「CLに出るのは僕も初めてです。そこで優勝することも目標のひとつですし、『達成する時が来たな』と思っています」

――金額的には日本のチームからのオファーのほうがよかった、とも聞きます。それでもイタリアでやると決めた理由は何だったんですか?

「セリエAはプレーしていて楽しいし、レベルが高くて価値があるリーグです。そういったところでプレーすることはお金以上に価値があるし、今しかできないことでもあります。

 確かに日本のチームからのオファーは、金額面も含めて条件がよかったので、そちらを選択する道もあったとは思います。ただ、今年で29歳になりますし、決して選手として若いわけではない。チャンスは年齢を重ねれば重ねるほど少なくなってくるので、そのチャンスを掴んで目標を達成したい、と思ってイタリアでやり続けることを決めました」

――迷いはありませんでしたか?

「パリ五輪が終わったあとのシーズンですし、日本でコンディションを整えながらプレーするのもありかな、と考えたことはありました。だけど、『僕がやりたいことは何なのか』と思った時に、やっぱりイタリアでプレーしていたかった。目標に向かって突き進むことを最優先しました」

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