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錦織圭の魅力を、杉山愛はテレビ番組でどう伝えたか 「具体的な局面やプレーを細かく解説するほうが喜んでくれた」 (4ページ目)

  • 内田 暁●取材・文 text by Akatsuki Uchida

【みんな引き込まれていった】

 それら自身の体験も踏まえながら、杉山さんは錦織のテニスの魅力や成し遂げていることの偉大さを、テレビを通じて伝えてきた。そうするなかで、周囲が変わっていく過程も杉山さんは肌身で感じていたという。

「テレビ局に行くと、圭のファンになってくれたメイクさんがいたり。身の回りでも『今度ジャパンオープンに見に行きます』と声をかけてくれる方も多くいました。『こうやってテニスの人気が広まっていくんだな。やっぱりスーパースターがいることによって、みんな引き込まれていくんだ』と実感できた。それが、すごくうれしかった記憶がありますよね」

 当初、一部のファンや関係者だけが抱いていた「ワクワク」。その幸福感は、杉山さんのような語り部の存在によって、多くの人たちに届き、やがて日本中を包み込んでいった。

(つづく)

◆杉山愛の視点(3)>>


【profile】
杉山愛(すぎやま・あい)
1975年7月5日生まれ、神奈川県横浜市出身。4歳でテニスを始め、15歳で日本人初の世界ジュニアランキング1位となる。1992年にプロ転向。WTAツアーでシングルス6勝、ダブルス38勝を挙げ、世界ランキングはシングルス8位、ダブルス1位を記録。四大大会では女子ダブルスで3度、混合ダブルスで1度優勝。四大大会シングルスに62大会連続出場し、男女を通じた世界最高記録(当時)を樹立する。オリンピックには4大会連続(1996年、2000年、2004年、2008年)で出場した。2009年に現役を引退し、2023年度から国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」日本代表監督に就任。身長163cm。

著者プロフィール

  • 内田 暁

    内田 暁 (うちだ・あかつき)

    編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。2008年頃からテニスを追いはじめ、年の半分ほどは海外取材。著書に『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)、『勝てる脳、負ける脳』(集英社)など。

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