錦織圭の魅力を、杉山愛はテレビ番組でどう伝えたか 「具体的な局面やプレーを細かく解説するほうが喜んでくれた」 (3ページ目)
【ATPファイナルズ出場を高く評価】
「グランドスラムで上位にいくのは、もちろんすごいことです。ただ、シーズンを通していい成績を残し、あの舞台に立てるのは、選手としては特権ですし、あそこが一番の狭き門でもあるんです。
そこに圭が立ったというのは、すごくうれしかったですね。あの当時のファイナルズは出ている顔ぶれも豪華だったし、圭の試合内容もすばらしかったので、本当にワクワクさせてもらいました」
錦織が初めてATPファイナルズの舞台に立ったのは、全米オープンで決勝に進んだ2014年のこと。以降も2015年、2016年と3年連続で出場。ケガからの復帰シーズンだった2018年も、驚異のラストスパートで年間レース9位まで順位を上げ、フアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)の欠場に伴う繰り上がりで出場を果たした。
錦織がファイナルズに出場していた時期は、ロジャー・フェデラー(スイス)やラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)にアンディ・マリー(イギリス)の、いわゆる「ビッグ4」が猛威を振るった時代。テニス史に永遠に名を残すレジェンドたちと、文字どおり煌(きら)びやかなステージで繰り広げた熱戦の数々は、見る者を興奮させた。
杉山さんが錦織のATPファイナルズ出場を高く評価するのは、自身が残した数々の功績のなかでも、ファイナルズ出場が最もうれしい経験のひとつだからだ。
「私としても現役時代、ツアーファイナルズ出場は目標にしていましたし、出られた時は大きな達成感がありました。自分にとっては、シングルスでのトップ10入りがキャリアの一番の目標でした。2003年末に初めて世界10位になり、その年のツアーファイナルズにも出ることができたんです。
あの時は、シーズン終盤にランキングを上げていき、どんどんほかの選手を追い抜いていった。それでもファイナルズには少し届かないかなという感じで、最後はほかの選手の結果次第になったんです。その後、ビーナス・ウィリアムズ(アメリカ)がケガで欠場したこともあり、本当に最後の最後で出られることが決まりました。
たしか、その時のランキングは11位だったのかな? 繰り上がりではありましたが、元気に最後まで戦いきれるのも実力のうち、というふうに思っていました(上位選手の欠場に伴って出場。当時の出場順位は11番手で同年の年末世界ランキングは10位)。
みんなで着飾ってプレーヤーズパーティに出たり、フォトシューティングをしたりして、本当に華やかな舞台。だから、圭が男子選手としてその舞台に立っていたのは、本当にうれしかったですね」
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