1セットも落とさぬ36歳フェデラーが
全豪決勝でチリッチを迎え撃つ (2ページ目)
「決勝を戦えることと優勝を目指すことは、自分にとって大きなモチベーションになる」
一方、ディフェンディングチャンピオンであるフェデラー(2位)は、準決勝でチョン・ヒョン(58位、韓国)が右足のマメの悪化により試合を途中棄権したため、6-1、5-2(ret)で勝ち、全豪で7回目(大会最多)、そしてグランドスラムで30回目(史上最多)の決勝進出を決めた。36歳173日での決勝進出は、オープン化(プロ解禁)以降、全豪では3番目の年長記録となる。
フェデラーはグランドスラム20回目優勝なるか
「いい試合ができた。正直なところ、決勝まで来られて本当にうれしい」と語るフェデラーは、決勝まで1セットも落とすことなく勝ち上がり、グランドスラムでは自身7回目の失セットゼロでの決勝進出となる。
ここまでフェデラーもサーブの内容が良く、サービスエースは71本(今大会6位)で、ファーストサーブでのポイント獲得率は82%でチリッチと並ぶ。フェデラーは大会最多タイとなる全豪6回目のタイトル獲得を目指す。
チリッチとフェデラーの対戦成績は、フェデラーの8勝1敗。2014年US(全米)オープン準決勝で、チリッチがフェデラーから初勝利を挙げた時は、勢いそのままに決勝で錦織圭を下してグランドスラム初タイトル獲得を果たした。
昨年のウインブルドン決勝でもフェデラーと対戦し、完敗したチリッチはフェデラーの印象を次のように語る。
「フェデラーはグランドスラムのステージで、最も大きな成功を収めている選手のひとりだ。彼は準々決勝、準決勝、そして決勝へ勝ち上がるたびに、ますます調子を上げて、より素晴らしいテニスをしてくる。だから、彼と戦う時はいつも大きな挑戦になる」
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