錦織圭、松山英樹との対談でチクリ。「僕はリオで待っていたのに...」 (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • (C)フジテレビ●写真

「今はマリーとジョコビッチが飛び抜けて強い」とテニス界の勢力図を俯瞰(ふかん)する錦織は、「このふたりに食らいついていきたい。5位か4位かはとても大きな違いなので、全仏オープンかウインブルドンまでには4位に入りたい」と、来季のスタートダッシュを胸に誓った。

 互いの境遇を語り、哲学や信念に触れ、それぞれの競技についても有意義な情報を交わしあったふたりのアスリートは、対談後は揃って充実感に満ちた笑顔を見せていた。

「錦織さんは、芯がしっかりしているという印象が強い。それが僕に足りないところかなと感じたし、考え方など勉強になった」と松山が言えば、錦織も「僕も学ぶことはたくさんあったし、すごく勉強になった」と真摯に応じる。リオ五輪を欠場した松山の「東京オリンピックには出ます」宣言を受け、錦織が「同じ競技者として嬉しいですね。次が楽しみです」と笑顔を見せる場面もあった。

「松山君は世界で活躍されていて、そこでのメンタルの強さは僕も学ぶところはたくさんある。どんどんランキングを上げて世界で戦う境遇は似たものがあるので、一緒に強くなっていきたい」

 ずっと話してみたいと望んでいた松山英樹との出会いは、錦織圭の胸にみずみずしい向上心を注ぎ込み、新たな闘志をかき立てたようだった。


12月30日(金)23:00~24:15 フジテレビ系
『The 世界力 ~渡辺謙×錦織圭×松山英樹~』

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