2012.01.17

【テニス】クルム伊達公子の心境の変化。「50歳でもプレイしているかも」

  • 神 仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi
  • photo by Ko Hitoshi

全豪オープンは1回戦敗退も、今シーズンも現役続行の強い意欲を語ったクルム伊達

 クルム伊達公子は、4度目のオーストラリアンオープン(全豪)でも、再チャレンジ後の初勝利を手にすることはできなかった。だが、彼女に昨年たびたび見られた落胆した表情は見られなかった。

 昨年WTAツアー終了時に、クルム伊達はランキングを一時144位まで落としたが、11月にツアー下部ITF大会に出場して優勝1回と準優勝2回。猛チャージで88位まで戻して、全豪の本戦ストレートインを確定させた。

 さらに、1月第1週には中国・泉州で行なわれたITF大会で優勝。ランキングを79位へ上げ、シーズンのスタートダッシュに成功した。しかし、筋肉の疲労が残ったままオーストラリア入りすることになり、なんとか回復して開幕2日前には体の痛みは消えたが、右太もも前側にテーピングをして1回戦に臨んだ。

 初戦の相手となったエレニ・ダニリドゥ(ギリシア/86位)は29歳のベテラン。女子では珍しい片手バックハンドのスライスを多用する選手だ。ダニリドゥは、クルム伊達の苦手とするスローペースのラリーと、時折みせるドロップショットで、リズムをつかませなかった。

「最終的に、彼女のテニスのペースにはめられたのが一番大きい」(クルム伊達)