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【卓球】石川佳純が語る「打倒・中国」への思いと「今日こそは」と信じる勝つ勇気 (2ページ目)

  • 井本佳孝●取材・文 text by Yoshitaka Imoto
  • 立松尚積●撮影 photo by Naozumi Tatematsu

――張本美和選手とはTリーグ・木下アビエル神奈川のチームメイトとしてプレーし、若い頃から成長を見守ってきたと思います。幼い頃から現在までの成長を、どのようにご覧になっていますか?

 見るたびに竹のようにぐんぐん成長しているのを感じますし、今が本当に伸び盛りだと思うんですね。

 初めて一緒に練習したり、試合に出たりした頃は、まだ小学4年生か5年生ぐらいだったと思います。その時から才能のある選手でしたが、想像以上に早く成長して、今はもう日本のエースになっています。

 18歳ですけど、心技体のバランスがすごくいいというか、ベテランのような落ち着きがありますし、試合巧者です。まだまだ伸びると思いますけど、すごくバランスのいい、本当に強い選手だなと感じています。

――張本選手は取材での受け答えを聞いていても、すごく賢く、自分のことを細かく言語化できる選手だと感じます。そのあたりはいかがですか?

 選手としてはすごくクレバーで、取りこぼしが少ない理由はそこにあると思います。

 しっかり相手の弱いところを突く。自分の強みを出しながら、相手の苦手なところを試合の最初から突いていけますし、うまくいかない時は臨機応変にすぐ作戦を変えていける。そのクレバーさが、今の安定感につながっていると思います。

 でも、普段はすごく可愛らしくて、プレーでは大人っぽい一面がありますけど、私にとっては妹のような存在でもあるので、魅力的な選手だと思っています。

――石川さん自身は引退後、選手に話を聞く立場にもなり、今回のアジア大会ではSPアスリートアンバサダーを務めます。現役時代と比べて、スポーツを見る視点に変化はありましたか?

 現役時代はやっぱり結果がすべてなので、どうしても勝つことに100%フォーカスしてしまいがちでした。でも今は、選手それぞれのストーリーや取り組みを知ることが、すごく新しい学びになっています。

 現役時代はいろいろな競技を見る機会があまりなかったんです。でも、引退してからはスポーツ観戦が本当に趣味になって、今はいろいろなスポーツを現地で見るのがすごく楽しいです。

――お好きなスポーツや、引退されてから実際に会場へ足を運んだ競技はありますか?

 いっぱいありますよ!メジャーリーグや陸上、バスケットボールも見ましたし、競泳も好きです。今回のアジア大会では、まだ生で見たことがないやり投も楽しみです。北口榛花選手にも注目していますし、中島佑気ジョセフ選手の400メートルも楽しみですね。

――ロサンゼルス五輪まで2年を切りました。今回のアジア大会の意義をあらためて教えてください。

 アジア大会は4年に一度の大きな大会ですし、自分がプレーして感じたのは、緊張感や会場の雰囲気がすごくオリンピックに似ていることです。選手村に入ることもそうですし、試合会場にもオリンピックのような雰囲気があります。そこで自分の力を知れるのは、オリンピックに向けても大きな意義があると思います。

 パリからの2年間で自分が成長したことと、これからの2年間で何をしなければいけないか。それがしっかりわかる大会になるかなと思います。

 今回は日本での大会ですので、日本でこれだけ大きな大会が開催されることも、選手にとってすごく貴重だと思います。

――今回のアジア大会を通じて、ご自身は卓球の魅力をどのように伝えて、選手たちにはどのような活躍を期待していますか?

 今回、SPアスリートアンバサダーとしていろいろなスポーツの中継を携わらせていただくなかで、卓球は私がやってきた競技なので、みなさんに少しでもわかりやすく、「楽しく見たい」「さらに見たい」と思ってもらえるような伝え方をしていきたいです。

 卓球だけに限らず、すべてのスポーツを私自身ワクワクしながら楽しみにしていますし、その熱い戦いを一緒に届けられることがうれしいです。

 卓球選手のみなさんに期待しているのは、なるべく長く選手生活を送ってほしいということです。すごくハードですけど、悔いのないように長い卓球選手生活を送ることで、それを目指す子どもたちや、テレビで見ている子どもたちが、何かをきっかけに「始めてみよう」と思ってくれたりする。

 やっぱり選手が活躍することが一番の宣伝というか、競技が広がっていくことにつながると思うので、今がんばっている選手たちには長く活躍してほしいと思っています。

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