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「ポスト八村塁」級の素材が4人も! バスケU19ワールドカップで史上初のベスト8を目指す日本の「秘密兵器」とは? (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文・撮影 text & photo by Kaz Nagatsuka

ロロ・ルドルフ@2006年1月2日生まれロロ・ルドルフ@2006年1月2日生まれこの記事に関連する写真を見る<4>
ロロ・ルドルフ(17歳/PG・SG/188cm/セントオーガスティン高校、ドリーム・ビジョン)

 そして最後、U19日本代表の「秘密兵器」とも呼べる新顔が、アメリカ人の父と日本人の母を持つロロ・ルドルフだ。

 アメリカで育っているだけに日本ではまだ無名だが、カリフォルニア州サンディエゴのセントオーガスティン高校に在学中の17歳(学年は3年生で修了まではあと1年ある)。地区選手権の連覇に貢献し、評価が急上昇中のガードだ。

 この隠れた存在が日本代表に招集されたのは、A代表でトム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)の下でアシスタントを務めるコーリー・ゲインズが彼の存在を聞きつけ、ワークアウトをしたことがきっかけだった。ホーバスHCも彼のプレーを見るために試合観戦に訪れ、その流れから年代別代表入りにつながった。

 日本代表での登録はPG・SGとなっているが、パス能力に長けており、当人も「プレーメークができて、まわりの選手たちに得点機会をもたらせるところ」が一番の強みだとしている。

 もっとも、上述の地区選手権で連覇を決めた試合では17得点、10アシスト、8リバウンドとトリプルダブルに近い数字を記録。オールラウンダーとして多くのことができる選手であるところも示している。

 その話しぶりからは思慮深さがうかがえ、アメリカとは違う日本のチームのペースに自身のプレーを合わせていく必要があると語るなど、チームファーストの姿勢を見せた。

 今月初旬には、アブダビで開催されたバスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ(BWB)のアジアキャンプに参加した。また、アメリカでは学校での活動以外でAAU(アマチュア・アスレティック・ユニオン/有能な選手が数多く集まるクラブユース組織)が盛んだが、ルドルフはドリーム・ビジョンというチームに所属しており、彼いわく「全米で6番目」という強豪チームだという。

 横須賀の米軍基地で生まれ育ったルドルフの本来の名前は「ローレンス」だが、7歳くらいの頃に「おまえはロロだ」と言われて以来、その名で通しているという。彼のアイドルは、ラッセル・ウェストブルック(ロサンゼルス・クリッパーズ)。

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