【F1】角田裕毅、衝撃のF2デビュー もし優勝していれば「人生を舐めてしまっていたかもしれない」 (3ページ目)
F3から1年でF2に昇格させることに最初は反対していた人たちも、『F2にしてよかったね』と言ってくれました。無線が壊れていなければ勝っていたでしょう。だけど個人的には、あそこで勝たなくてよかったんじゃないかと思っています。
もちろん残念ではあるけど、あそこで勝って調子に乗ると、彼は人生を舐めてしまっていたかもしれない。『F2なんて余裕ですよ。全然イケますよ』って平気で言うタイプなんです(笑)。そう考えると、あそこで優勝はしなくてよかったし、しなかったからこそ、あのあとのシーズンがあったんだと思います」
(つづく)
◆角田裕毅の素顔03後編>>「F2最終戦でF1昇格を決める天性の底力」
【profile】
山本雅史(やまもと・まさし)
1964年3月15日生まれ、奈良県出身。高校卒業後の1982年、本田技術研究所(Honda R&D)に入社。2016年、マネージメントの手腕を買われてホンダ本社のモータースポーツ部長に就任。2019年にF1担当マネージングディレクターとなり、2020年のアルファタウリ優勝や2021年のレッドブル・ドライバーズタイトル獲得に貢献。2022年1月にホンダを退職し、現在はMASAコンサルティング・コミュニケーションズ代表を務める。
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
【写真】F1ウィリアムズ育成ドライバー・松井沙麗(当時13歳)インタビューカット集
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