レッドブル・ホンダ、ラストレースもフェルスタッペンの言葉に不安。「誰も望まない結末」だけは避けてもらいたい (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

【勝負はコース上で決するべき】

 フェルスタッペンに自身のドライビングをあらためる意思がない以上、同じような状況に直面すれば、これまでに何度かあったことはまた起きる。クリーンなタイトル決定のためには、フェルスタッペンとハミルトンが大きく離れるほどのマシン差があることを願うしかない。

 2021年シーズンはレッドブル・ホンダとメルセデスAMGの激戦が繰り広げられ、22戦を戦い、フェルスタッペンとハミルトンが同点で並んだ。結果以上にレース内容のドラマチックさという点で、70年間のF1史上でもベストなシーズンのひとつではないか。

 そんなシーズンの結末は、ぜひともそれにふさわしいものにしてもらいたい。勝負はルールの範囲内で、つまりコース上で決するべきだ。

 レースを終えた時、ここまですばらしいシーズンを戦ってきたふたりがお互いに健闘を讃え、握手を交わせる、そんな結末であるべきだ。

 フェルスタッペンも、レッドブルも、そしてホンダもここまで全力で戦ってきた。どんな結末であったとしても、それは数字上の結果でしかない。ここまでに彼らが努力と情熱を注ぎ、F1史上最高の高みまで登り詰めたという事実は変わらないのだから、チャンピオンであろうとなかろうと胸を張ってチェッカードフラッグを受けてもらいたい。

 そんな7年間の結末が見たい。

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