元レースクイーンのスーパーGT女性監督が13年ぶりに復帰した理由を激白 (4ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

 その優勝トロフィーは今でも実家に飾ってありますが、自分にとっての希望ですね。トロフィーを見ると、もう一度、頑張ってみようという気持ちになるんです。レースを離れていた13年間に何度も人生に迷うことがありました。東日本大震災や今回のコロナ禍もそうですが、自分自身を見失い、どうやって生きていけばいいかと考えた時に、レースの世界で頑張ってきたことや勝った際の感動がよみがえってきて、私に勇気を与えてくれました。

 レースを離れて他の世界へ行き、何をしていても、どうしてもモータースポーツに引っ張られてしまう自分がいました。だから、もう一度、モータースポーツに全力でチャレンジし、やれるところまでやらないと終われない。この13年の間にエネルギーが溜まっています。

【プロフィール】 
芳賀美里 はが・みさと 
1979年、岩手県生まれ。10代から芸能活動をスタートし、レースクイーンとしても活躍。23歳で起業したのち、ディレクシブの代表兼監督を務め、スーパーGTをはじめ国内外のさまざまなカテゴリーに参戦。チームはF1へのエントリーも行ない注目を集めたが、チームは06年にモータースポーツ活動を全面撤退。翌07年からレース監督として復帰。08年のチャンピオン獲得後、一時レース界を離れる。美容業界に進み、ビューティースキンコンサルタントとして活動。21年シーズンから13年ぶりにモータースポーツ界に復帰し、スーパーGTのYogibo Drago CORSE監督を務める。

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