佐藤琢磨はホンダの実力派チームに移籍。インディ最終戦はシボレー圧勝 (4ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 ペンスキー勢のパジェノーはタイトル防衛こそならなかったが、ランキング2位を獲得。今年でフルシーズン参戦は最後になると見られているカストロネベスはランキング4位となり、パワーはランキング5位でシーズンを終えた。

 ソノマでの佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)はホンダ勢最上位となる予選5位だった。

 しかし、レースがスタートするや1周目にチームメイトのアレクサンダー・ロッシに幅寄せされてコースオフ。その影響か右リアタイアがパンクした。スロー走行でピットへと戻ったが、マシンにはダメージがあってレース復帰後もスピードが乗らず、最終的にはトラブルが発生。85周のレースの62周を終えたところでリタイアとなった。

 今季、日本人として初めてインディ500を制した琢磨は、デトロイトのストリートとポコノの高速オーバルでポールポジションを獲得。シーズン前半戦はポイントスタンディングの上位に名を連ねた。だが、シーズン後半戦は不運続き。最終5戦すべてで予選6位以内に入りながら、そのうちの4戦が13位、19位、19位、20位。トータル441点獲得で年間ランキングは8位となった。2010年デビュー以来のベストの順位だが、そのパフォーマンスからすれば、もっと上位につけても何の不思議もなかった。

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