無欲の2連勝。ドヴィツィオーゾ「100%で走ったわけじゃないのに」 (4ページ目)
この結果、冒頭で述べたようにランキング2番手に浮上したわけだが、その事実に関して「今日はあくまで異様なレースだったので、残念ながらこれは『本来の姿(リアリティ)』を反映しているわけじゃない」と留保をつけるあたりは、やはり現実主義者のドヴィツィオーゾだ。
「旋回性を改善しなければならないのは4戦前と同じだし、限界のあるコースではまだ損をしているところがある」
そして、こうも話す。
「チャンピオンシップは特に意識せず、自分たちの長所と短所をしっかり把握しているので、バイクの力を発揮させることができる。改善すべきところを改善して、毎戦高い水準で戦えるようにしたい」
だが、無欲の人ほど、実はもっとも成功に近い場所にいる場合も多いものである。
4 / 4