スーパーGT開幕戦はレクサス同士の激戦に。どうした? ホンダ、日産 (4ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 6号車のアンドレア・カルダレッリは100%のパフォーマンスが発揮できない難しい状況のなか、何度か37号車の追撃をしのぐ。しかし、最後はあきらめずにチャンスを探り続けた平川がトップを奪い返した。

 レース途中、ピットストップの関係でau TOM'S LC500に先行を許すも、平川はすぐに抜いてふたたびトップに。その後、KeePer TOM'S LC500はチェッカーまで走り切り、2015年最終戦以来の勝利を挙げるとともに、キャシディにとってはうれしいGT500初優勝となった。

 平川はレース後、「後半用に選んだタイヤがハードすぎてちょっと苦しいところがあり、6号車に迫られました。でも、大きなミスはなかったです。すばらしいクルマを用意してくれたレクサスと、それを仕上げてくれたチーム、いいタイヤを用意してくれたブリヂストン、全員で手に入れた優勝だったと思います」とコメント。その一方で、「本当の戦いはここから」と改めて気を引き締めた。

「開幕戦で優勝できて、一番いいスタートを切ることができました。LC500(レクサス勢)が調子いいので、今のうちにポイントを稼いでおきたいです。これまでは勝つこともあったけど、ポイントを獲りこぼすことも多かったので、今年こそニックと一緒にうまくポイントを獲りこぼさないように戦っていきたいです」(平川)

 次回の第2戦・富士(5月3日~4日)では規定により40kgのウェイトハンデを背負うことになるが、これまでの平川の経験と冷静なレース運び、加えてキャシディが今回のレースで見せた勢いが次回以降も発揮されれば、岡山で1位から6位まで独占したレクサス陣営のなかでも有力な存在になっていくことは確実だろう。チャンピオン候補の一角として、ライバルからマークされることは間違いなさそうだ。

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