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【競馬予想】セントウルSに合う血統は? GⅠスプリンターズSへとつながる走りを期待できる2頭に注目 (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

 その後の2戦は、GⅢ函館スプリントS(函館・芝1200m)は0秒4差の6着で、GⅢCBC賞(中京・芝1200m)は0秒3差の5着。勝ち負けまでには至っていないものの、まずまずの走りを見せている。函館も中京も初めてだったため、勝利の経験があるコースになるのはプラス材料だろう。筆者は前走のCBC賞でも推奨したが、今度こそ馬券圏内に入る走りが見たいところだ。

【もう1頭は充実期を迎えそうな6歳馬】

 もう1頭はトウシンマカオ(牡6歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)を推す。同馬の父ビッグアーサーは2016年のこのレースの勝ち馬。同年にGⅠ高松宮記念(中京・芝1200m)も勝っている一流のスプリンターだ。

 トウシンマカオ自身、昨年のこのレースの勝ち馬であり、スプリンターズSでも勝ち馬とタイム差なしの2着に入っている現役屈指のスプリンター。今年はGⅡ京王杯スプリングC(東京・芝1400m)で重賞5勝目を挙げ、6歳にして充実期を迎えている印象だ。

 ちなみに、昨年のセントウルSは中京で行なわれたが、トウシンマカオは「阪神・芝1200m」も2022年のオパールS、GⅢ京阪杯で2戦2勝と得意にしている。現役馬で芝1200~1400mの重賞を5勝しているのは、ナムラクレアに並んで最多タイ。悲願のGⅠ制覇に向け、秋初戦でいい走りを見せられるか。

 以上、今年のセントウルSは、ファインニードル産駒カルチャーデイ、ビッグアーサー産駒トウシンマカオの2頭に父仔制覇を期待する。

著者プロフィール

  • 平出 貴昭

    平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)

    主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide

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