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【競馬予想】ハンデ戦になった関屋記念は荒れる!? 格より調子を重視した狙い目2頭の大駆けに期待 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

「今年からリステッド競走の米子Sに代わって、新設重賞として施行されたサマーマイルシリーズ第1戦のGIIIしらさぎS(6月22日/阪神・芝1600m)。今回、そこからの臨戦は4着のダイシンヤマトと、10着のシヴァースのみ。それぞれ中4週で臨めるのは、体調面に不安がない証拠でしょう。

 とりわけダイシンヤマトは、前走が短期放牧明けを叩いての昇級初戦。さらなる上積みが見込めそうです。この中間も美浦のWコースと坂路で乗り込んでおり、きっちりと本数を重ねられたのは心強い限りです。

 3週連続で追い切りに騎乗した鞍上の吉田豊騎手も、『1週前に結構強めにやったので、(最終追い切りは)前に目標を置いて、燃えすぎないようにやりました。暑くてもバテずに、相手なりに頑張ってくれる馬』と、その仕上がりに手応えをつかんでいました。

 新潟は今回が初めてとなりますが、『左回りが悪いわけではない』と吉田豊騎手。4勝はすべて中山ですが、東京でも善戦していますから心配はないでしょう。

 しらさぎSでは、GI馬のチェルヴィニアや重賞3勝馬のレーベンスティールなど、骨っぽいメンバーを相手に勝ち馬からコンマ4秒差の4着と健闘。スローペースのなか、直線では最内を突いて先頭争いを繰り広げ、見せ場十分の走りでした。その結果、内容ともに価値あるものだったと思います。

 開幕週の馬場がポイントになりますが、3戦ぶりのコンビ復活となる吉田豊騎手は同馬を手の内に入れており、ある程度の位置を取って、うまく運んでくれるでしょう。重賞でのキャリアこそ浅いですが、思いきって狙ってみるのも悪くないと思いますよ」

 坂本記者が注目するもう1頭は、久々の芝レースの出走となるシンフォーエバー(牡3歳)だ。

「前が有利な開幕週の馬場と軽ハンデから、狙ってみたい馬です。ダートとはいえ、GIIIサウジダービー(2月22日/キングアブドゥルアジーズ・ダート1600m)2着、GIIUAEダービー(4月5日/メイダン・ダート1900m)4着と、海外の重賞で好走している実力派。ハンデ53kgは恵まれた、と言えるでしょう。

 同じ3歳牡馬で重賞勝ちのあるイミグラントソング(牡3歳)はハンデ55kg。2kg差あれば、十分に逆転できるイメージです。

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