「3歳牡馬ランキング」ダービーで有力視される世代最強馬のすごさとは? (3ページ目)
この記事に関連する写真を見る 2位に入ったのは、コスモキュランダ(牡3歳/父アルアイン)。皐月賞で7番人気ながら2着となって、一気に上位でのランク入りとなった。弥生賞1着→皐月賞2着というのは、昨年のダービー馬タスティエーラと同じパターンで、同馬への注目度は日に日に増している。
木南友輔氏(日刊スポーツ)
「デビュー前から加藤士津八調教師の評価は高かったのですが、軌道に乗るまではなかなかレースで能力を発揮できませんでした。それが3歳春を迎えて、弥生賞(3月3日)1着、皐月賞2着。レースでのパフォーマンスをここまで上げてきたのは、厩舎の力だと思います。
母サザンスピードは、オーストラリアの中距離GIコーフィールドC(コーフィールド・芝2400m)の覇者。血統的には、距離延長となる2400m戦は好都合でしょう」
土屋真光氏(フリーライター)
「相手なりに、というよりは、強い相手と対戦するほど真価を発揮するタイプでしょう。弥生賞の走りは奇襲のように映りましたが、最後まで脚が上がらずに押しきった内容は秀逸。それを思えば、皐月賞での走りも納得できるものでした。
父アルアインは2000mがベストも、アルアインの全弟シャフリヤールはダービー、海外GIのドバイシーマクラシック(メイダン・芝2410m)を制覇。その血筋からして、距離延長も問題ないと見ています」
3位は、前回1位のレガレイラ。皐月賞で6着に敗れて評価を下げた。それでも、2007年のウオッカ以来となる、牝馬によるダービー制覇なるか、注目されている。
吉田氏
「つなぎは少し短めですが、クッションが抜群。回転の速いピッチ走法で、速い脚が使えるタイプです。
主戦のクリストフ・ルメール騎手がドバイでの落馬負傷によって、皐月賞は当週までジョッキーが決まらず、最終的には1週前の追い切りに騎乗した北村宏司騎手に決定。迎えた本番、ホープフルS(12月28日)のイメージで騎乗した印象で、慎重にレースを進めていましたが、時計の速い馬場だったため、後方からでは厳しかったようです。
ダービーの鞍上はルメール騎手に戻りますが、ここ2走のような競馬で勝てるほどダービーは甘くなく、ポジションやコース取りなどは綿密に対策を練ってくることでしょう。それによって、馬群から一瞬の決め脚を発揮できるような乗り方ができれば、まとめて面倒を見るシーンがあっても不思議ではありません」
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