NHKマイルCは高配当必至 脚光浴びる「2強」の陰に隠れた実績馬2頭の反撃に注意せよ (2ページ目)
そうして、松田記者は2頭の穴馬候補をピックアップした。1頭目は、シュトラウス(牡3歳)。2歳時に重賞勝ちがある同馬の巻き返しに期待する。
「前走のGIIIファルコンS(3月16日/中京・芝1400m)は9着に敗れましたが、新馬戦(6月3日/東京・芝1600m)では後続に9馬身もの差をつけて逃げきり勝ち。3戦目には出世レースのGII東京スポーツ杯2歳S(11月18日/東京・芝1800m)で、評判馬相手に快勝した実力馬です。
NHKマイルCでの巻き返しが期待されるシュトラウス。photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る もともと調教で抜群に動く馬で、潜在能力の高さは間違いありません。ただ一方で、暴走気味に早めに先頭に立ってしまった朝日杯FSで10着と大敗を喫するなど、折り合いに不安を抱えています。
それでも、この中間は4月18日に帰厩後、すぐに初時計を計時。その時点で、同馬を管理する武井亮調教師は『メンタル面は崩れていない。多少は重いけど、気になるほどではない。能力は(同じく管理馬の)アーバンシック(皐月賞4着馬)よりあると思っている。メンタル面は前回からだいぶよくなっている感じ』と、ここに向けて手応えを得ているようでした。
メンタル面――同馬について回る課題ですが、武井調教師の言葉から、少しずつながら改善傾向にあると見ていいと思います。馬の後ろで我慢をさせる調整を課すなど、調教での工夫の成果が出てきました。
前走の9着という結果も、折り合い重視の競馬に徹してのもの。道中、最後方に位置して、(前を)無理に追いかけることなく、人馬は呼吸を合わせることができていました。
直線ではスペースを確保ができず、まともに追うことができませんでしたが、収穫のある内容。前向きすぎるために先行策を取っていた馬が、脚をタメる走りができたことは今回につながるはずです」
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