AJCCは人気落ちの実力馬2頭に注目 荒れ馬場を味方に大駆け期待 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

AJCCでの大駆けが見込まれるショウナンバシット。photo by Eiichi Yamane/AFLOAJCCでの大駆けが見込まれるショウナンバシット。photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る 近走は冴えない着順が続いていますが、GII神戸新聞杯(7着。9月24日/阪神・芝2400m)は究極の上がり勝負に対応できず、GI菊花賞(11着。10月22日/京都・芝3000m)は距離適性の差が出たもの。GIジャパンC(11着。11月26日/東京・芝2400m)は相手がそろっていたことに加えて高速決着と、不向きな条件が重なっただけ。条件さえ整えば、上位争いに加わってくる力は秘めていると踏んでいます。

 そういう意味では、今回は皐月賞でも見せ場十分の5着となった中山が舞台。シルバーステート産駒は中山の芝を得意としており、血統的な裏づけもあって期待が膨らみます。

 不安があるとすれば、高速決着でしたが、先にも触れたように馬場状態はこの馬向きになってきそう。過去の実績からして重馬場は得意としており、ここで浮上のきっかけをつかんでくれるのではないでしょうか」

 藤田記者が推奨するもう1頭は、オープン入り3戦目で重賞に挑むサンストックトン(牡5歳)だ。

「2カ月ぶりだった前走のリステッド競走・ディセンバーS(8着。12月17日/中山・芝1800m)は、直線で詰まって参考外。騎乗した横山和生騎手も、『モタつくところがあって、外に出せる感じではなかったです。いくらか太かったので、使った次はよくなりそうです』とコメントしていました。

 7月に3勝クラスのSTV賞(7月29日/札幌・芝2000m)を勝ったあと、昇級後2戦のレースぶりを見ると、オープンではもう少し距離がほしい印象もあったので、今回の条件は魅力的に映ります。

 レース間隔が詰まっているので、この中間はあまり強い調教は課していませんが、直前の追い切りではオープン馬のウインカーネリアンと併せて、馬なりで追走併入。全体時計は87秒0も、終(しま)いは外を回って12秒0と素軽い動きを披露し、叩いた効果による上がり目は確かです。

 馬体のシルエットも良化しており、冬場にしては毛ヅヤも上々。走法や洋芝実績から馬場が渋ってもこなせるタイプです。重賞の今回は人気も落としそうですし、馬券的な妙味は大いにあると思います」

 ともに重賞では連対実績はないものの、ショウナンバシットは3歳春にリステッド競走を勝っており、サンストックトンも3勝クラスでは、のちに重賞で勝ち負けを演じる馬たちと差のないレースを見せてきた。今年のメンバーであれば、重賞でも上位争いに加わってくる可能性は十分。荒れ馬場も味方にして、高配当をもたらしてもおかしくない。

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