有馬記念は「馬の力ではなく、枠順で買うレース」と穴党記者 「ヒモ穴」ならこの2頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 それでも、木村記者は枠順を問わずに狙うつもりだった馬が1頭いるという。

ディープボンド(牡6歳)です。同馬については、展開も込みで多少外枠でも買っていいと思っていましたが、3枠6番を引いてくれました。

有馬記念での大駆けが期待されるディープボンド。photo by Sankei Visual有馬記念での大駆けが期待されるディープボンド。photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る 前走のジャパンC(10着)では、馬の感じはとてもよかったですよね。展開的にもパンサラッサ、タイトルホルダーがいて、タフな流れになって、この馬向きになると思ったんですけど、そもそも流れが速すぎて、追走に手一杯になってしまいました。

 ともあれ、タフさ比べになれば、有利なのは間違いありません。今回はパンサラッサが不在で、前に行くのが若干ピークを過ぎた感のあるタイトルホルダーなので、前回よりも追走はラクになるでしょうから、巻き返しが期待できます。

 また、前走の馬体減は(馬体的には)細く見えませんでしたけど、結果としてそれが響いたのかもしれません。ですので、(馬体重を)少しでも戻してくれば、チャンスはさらに増えるでしょう。

 有馬記念では、一昨年2着と好走歴があります。昨年は8着でしたが、大外枠でもあり、何より極悪馬場でのタフなレースとなったGI凱旋門賞(フランス・芝2400m)帰りだったこともあってか、パドックではあまりよく見えませんでした。

 年齢的にすごく落ちついたという感じもないですし、勝つまでは難しいとしても(馬券圏内の)一角に食い込むシーンは想像ができます。テン乗りになるトム・マーカンド騎手も腕っぷしが強いので、同馬には合うと思います」

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