過去に200万馬券も飛び出した京成杯AH 今年のレースで高配当をもたらすのはこの2頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

京成杯AHでの大駆けが見込めるトーセンローリエ京成杯AHでの大駆けが見込めるトーセンローリエこの記事に関連する写真を見る「まず注目したいのは、トーセンローリエ(牝3歳)。今春には3連勝を飾ってGI桜花賞(4月9日/阪神・芝1600m)に挑んだ馬です。その桜花賞ではまさかの殿(しんがり)負けを喫しましたが、デビュー以来最低の424kgという馬体重で余力が残っていませんでしたし、初の関西圏でのレースだったことも響いたと思います。

 その後は、無理をせずに立て直し。それが功を奏し、復帰戦となった前走のGIIIクイーンS(7月30日/札幌・芝1800m)では、馬体重16kg増での出走となりました。レース自体も、不利な大外枠から内に潜り込んで、11番人気ながら6着と善戦。見どころのある走りを見せてくれました。

 同レースで手綱をとった吉田隼人騎手は、『この枠なので、やりようがなかったです。内に潜り込んでいい競馬はできましたが、最後は伸びきれなかった。この感じだと、距離はもう少し短いほうがよさそうです』とコメント。とすれば、今回は距離が短縮され、勝ったリステッド競走のアネモネS(3月12日/中山・芝1600m)と同じ舞台と、条件が好転するのは"買い"の材料になると思います。

 1週前の追い切りでは、今回鞍上を務める菅原明良騎手が乗って追走先着。菅原騎手も好感触を得たようですし、時計的にも十分に動けていたので、前走から上積みがあるのは間違いないでしょう。

 前走から1kg増とはいえ、52kgという軽ハンデも魅力。開幕週でスピードが生きる馬場状態は大きなアドバンテージになりますし、操作性が高くて自在に動ける機動力を備えている点も強みです。実績では劣りますが、馬自身の伸長度とハンデ差で逆転は可能と見ています」

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